パンは風味が劣化しやすい食材です。
「気づいたらカビが生えてた…」
「食べ切る前に湿気て、パサパサだった」
こんな経験ありませんか?
ふんわりとした食感やパン本来の美味しさを長持ちさせるためにコツをご紹介いたします。
パンの食感が長持ちしない理由
パンの袋内に水滴が付いていた”という経験ないですか?
パンには水分が多く含まれています。
温度や湿度の加減で、この水分が蒸発してしまい、パンがパサパサとした食感になってしまいます。
パンの風味が長持ちしない理由
パンはでんぷんや糖分を多く含みます。
これらの成分が空気中の酸素と反応することで酸化が進みます。
また発酵食品であるパンには“自己酸化酵素”という成分が含まれており、この成分が更に酸化を促進させる働きを持っています。
このようにパンは非常に酸化が進みやすい食品で、この酸化が風味に大きな影響を与えています。
パンの保存方法【 買った時の袋 】
買った時に付属している“バッグクロージャー”もしくは“ワイヤータイ”などで袋の口を縛っての保存になります。
最も手軽な方法ですが、完全な密閉状態では無いので、徐々に酸化は進んでしまいます。
パンの保存方法【 冷凍保存 】
パンを冷凍することで、酸化や微生物の成長を遅らせることが出来ます。
しかし、解凍時に水分が蒸発したりなどパン特有のもっちりとた食感は損なわれるデメリットもあります。
パンの冷凍保存について
「食パンを冷凍保存したことがありますか」という問いに、「ある」と答えた方は約9割という結果に。
※ぱんてな調べ「冷凍した食パンに対する不満」というアンケートでは8割以上が何かしら不満に思っています。
不満に思うことの内容では「食パンの風味が落ちる」「食感がパサつく」という不満が約6割を占める結果に。
冷凍保存はパンの風味が落ちると分かっていながらも、選択肢が思い浮かばないのかもしれないですね。
パン × 真空保存
真空保存とは…
食品などを空気から遮断する保存方法です。
真空保存の最大の強みは酸化反応を抑えることです。
食品の新鮮さや品質を長期間保つ、最良の手段と言われています。
真空保存のメリット①
◎鮮度の維持
真空保存下では、パンの天敵である酸化や湿気からパンを守ることが出来ます。
またパンの乾燥も防ぎ、風味や食感を長期間維持することができます。
真空保存のメリット②
◎防カビ効果
酸素がない環境ではカビが繁殖しにくくなります。
真空保存することにより、パンの表面に付着するカビの成長を抑制することができます。
真空保存のメリット③
◎経済的
パンを真空保存すると、鮮度を保ちながら長期保存できます。
買ったパンはもちろん、ホームベーカリーで作った自家製のパンも美味しく保存することが可能です。
「食べ切る前に状態が悪くなってる…」そんなケースも減るので、節約にもつながります。
真空保存 vs 冷凍保存
真空保存 | 冷凍保存 | |
手間 |
△ |
△ |
水分 |
◯ |
× |
場所 |
◯ |
△ |
防虫 |
◯ |
◯ |
まとめると
・冷凍保存と比較して解凍する手間が無い
・冷凍→解凍することで蒸発する水分を気にする必要が無い
・いつもパンパンな冷凍庫の中身を心配する必要が無い
など真空保存には多くの利点があります。
パンの香りに包まれた生活
パンはお米に次ぐ主食となっています。
パン特有の香ばしい匂いや、“サクっ”、“モチっ”としたパンの食感を存分に味わえるよう、保存方法もこだわっていきましょう!